【摘要】中文的使役形通常是用“叫”、“讓”、“使”等使役介詞來表示,翻譯成日文時,通常翻譯為“~に?させる”句型。但是,這只是中文使役形的基本的翻譯方法,在文章的實際翻譯中,除此之外還有很多種翻譯方法。另外,如果只使用“?させる”這一種句型的話,有時可能會導致翻譯文不達意。本文試圖通過各種實例來探討中文使役形的翻譯方法。
【關鍵詞】中文;使役形;翻譯方法
一般に使役形とは、使役介詞の「叫」·「讓」「使」などを用いた「叫·名詞·動詞」の型を持ち、(~に~させる)と訳するものである。しかし、それは使役形の基本的な訳し方であって、実際の文章の中では、それ以外にいろいろな訳し方や使い方がある。
使役形とは(~させる)式だけであるといった固定した考え方にとらわれると、時にはなはだ、ぎこちない非日本語的な翻訳調に陥る危険がある。以下に実例を挙げながら使役形の種々相を説明しよう。
一、(~するようにする)と訳すもの
(~するようにする)と訳せる「使」を用いた文章を若干挙げよう。(~するように)であるから、これは「以便」に近いものと考えてよい。
1、目前開始的一年整訓計劃,軍事整訓與政治整訓應該并重,并使二者互相結合。
訳:いま著手している1か年の整備·訓練計畫は、軍事の整備·訓練と政治の整備·訓練をともに重視するとともに、両者を互いに結びつけるようにしなければならない。
2、這樣,在帝國主義侵略我國的時候,就會使他們寸步難行。
訳:そうすれば、帝國主義が我が國を侵略したとき、彼らを身動きできないようにすることができる。
ここに挙げた例を、(AがBに~させる)式に訳すことは、不可能ではない。しかし、その訳語は日本語らしくない。この使役形文章の翻訳の仕方は上の方から下の方に、語序に従って順訳していき、「使」の前で一息入れて、(そして、それによって)といった感じを持ちながら、(~するように)と訳すことである。ポイントは(そして、それによって)という挿入を心中に想定してみて、それで後がうまくつながるかどうかを考えてみることである。つまり心中に想定するが表には出さない。
二、(それによって、こうして)と訳すもの
これも、前項の一のやり方から、當然派生してくる訳し方である。語序にしたがって、上から下に順訳してくるが、「使」を境界にして、それからあとは(そして、それによって、こうして)という具合に結論的な方に持ってゆくのである。
1、但是我始終記得十四五歲的時候,俄羅斯文學喚醒了一個中國青年的靈魂,使我懂得熱愛文學、追求人民的友誼,使我在六十年的創作生涯中始終保持一個藝術家的良心。
訳:しかし、私は、十四五歳のころ、ロシヤ文學が中國の一人の若者の魂を呼び覚ましたことを今でも覚えている。それによって、私は文學を愛すること、各國の人々の友誼を求めることを知り、60年にわたる創作の生涯を通して、蕓術家としての良心を保ち続けることができたのだ。
2、你們妄想在我國邊疆地區組織叛亂,只不過使我國各民族革命人民可以進一步擦亮眼睛,肅清特務,徹底消滅叛匪。
訳:君たちは、我が國の辺境地區で反亂を起こそうと夢見ているが、これによって、我が國各民族の革命的人民はいっそう目を見開き、特務を一掃し、反亂匪賊を徹底的に消滅するようになるだけである。
三、(によって)と訳すもの
「A使B動詞」は、(AがBに~させる)であったが、Aの部分がとくに非人格的なものであり、動作の主體となりにくい場合においては、(Aによって~させる)ものと見なして訳すことがある。
例:任何謊言都不能使蘇聯政府逃脫自己的罪責。
訳:ソ連政府はどのような噓をついても、自分の罪責を逃げれることはできない。
この訳文は、(~についても)とあるのは(噓をつくことによっても)の意味である。
四、中國語と日本語で語序が逆になるもの
使役介詞を中心にして考えた場合、これまでの者は、とにかく上から下へと中國語の語序は大體そのまま、日本語文に持ち込むことができた。しかし、ここに挙げるグループは、日本語移す際に使役介詞を境界にして前後逆転し、後の部分が、前の部分の目的理由となって先に出てくる。
1、這一方法必須普遍地提倡(A),使各級領導干部都能學會使用(B)。
訳:各級の指導的幹部が、皆この方法を身に著けるように(B)、この方法を広く提唱しなければならない(A)。
2、把他的毛病治好(A),使他變成一個好同志(B)。
訳:よい同志になれるように(B)、その病を治す(A)。
この二つの例の共通點は、日本語訳が、中國の語序に逆らって、下の方から逆転して、いわゆる逆序訳になっていることである。これを図式化すると次のようになる。
中國語:(主語·動詞)A使(主語·動詞)B。
日本語:(主語·動詞)Bできるように(主語·動詞)Aする。
すなわち、A,Bはそれぞれ主述文であるが、「使」を境界して、BはAをするための目的や理由の説明となっており、日本語に訳するには全くきれいな逆序訳となる。上に挙げた二つの例を上から下に向けて、順訳することは、不可能ではない。しかし、ここに挙げた諸例文の主張する本旨は、前の方のAにあたるところにあるのだから、日本語訳としては逆訳を施して、Aを後の方におくのが正しい。
五、(~するには)と訳すもの
前項の四とたいへん似たものに「要使…」がある?!敢埂工?、普通、文章のはじめに出る。日本語訳に際しては、大體上から下に中國の語序をたどって訳していける?!敢埂工畏Uは(~するには)とするのがもっともよい。少し例を挙げてみよう。
1、要使我國富強起來,需要幾十年艱苦奮斗的時間,其中包括執行厲行節約,反對浪費這樣一個勤儉建國的方針。
訳:我が國を豊かにし、強くするには數十年という刻苦奮闘の時間が必要であり、その中には、節約を勵行し、浪費に反対するという勤倹建國の方針を実行することも含まれている。
2、要使認真談判有可能,就必須采取老老實實的態度,而不能采取偽善的態度。
訳:真剣な交渉を可能ならしめるには、誠実な態度をとるべきであって、偽善的な態度をとってはならない。
上の二つの例をよく眺めると、共通の性質があることに気付く。すなわち、二つとも大體次の形となっている。
中國語:要使·[動詞句]A「動詞句」B。
日本語:AするにはBをする必要がある。
また、Bの中には必要、當然を示す能願助動詞「需要、必然、得」などを含むことが多い。日本語訳文に「AするにはBをする必要がある」となる。
【作者簡介】
藺敏(1985—),女,碩士研究生學歷,四川西南航空職業學院助教,主要研究方向:日語語言文學。